夏休み真っ只中ですね。お昼の情報番組では得意の空港情報や満席情報の取り上げを見ると夏を感じます。ゴールデンウィークも長かった2019年では、その報道が過激していた気がします。
私も先日、夏休みを取り、海外へ羽を伸ばしに行ってきました。出張でよく飛行機を使いますが、普段は羽田空港の利用がおいです。今回は成田空港へ行ってきました。でも、なんとなく空港のイメージは成田空港です。少し薄暗い感じがする出発ロビーと、茶色い柱と白が濁った床。笑
ただ、今回は、成田空港と言っても、少し前にできた成田空港の第3ターミナルでした。初めて成田空港第3ターミナルを利用しました。予約してくれた方に確認したら、旅行代理店のHISで予約したパッケージなので、LCC利用便。という訳で、LCC専用ターミナルである成田空港第3ターミナルとなったようです。
最近の空港は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見越してか、電子化、自動化がものすごく進んでいるように感じます。そこで私が1番驚いたのが帰国時の税関でオススメされた「税関アプリ」です。まだ、帰国前で日本国内やアプリをダウンロードできる環境にいて、1人で関税を通ることが想定されるならば、このアプリを取っておいて損わないです!
この記事では、私が空港で驚いた「関税アプリ」について紹介していきたいと思います。
日本入国(帰国)時の手続き税関とは?
税関という言葉は、日本国内に住んでいで、輸出入などの仕事をしていないと、普段なかなか使う言葉ではないかなと思います。それもそのはずです。基本的には、日本の国内→国外。または、国外→国内の国境を越えようとする人やモノを対象に税を正しく聴衆するために設けられた国家機関なのです。
「税関」
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
国境を通過する人,貨物,船舶,航空機に関する事務および取り締まりを行なう国家の機関。おもな任務は,貨物,外国貿易船に対する関税,とん税の賦課徴収,通過する輸出入貨物の取り締まりなど。日本では財務省の地方支分部局に位置づけられ,全国に 8ヵ所(ほかに沖縄地区税関)置かれている。出入国管理,検疫と合わせて CIQ(Customs=税関,Immigration=出入国管理,Quarantine=検疫)と総称される。
「関税」という言葉もありますが、これは、国境を超える(関所を超える)時に課せられる租税という意味です。ですので、「税関」租税を管理する関所ということですね。
関税法という法律で、税申告する必要あるものを輸入する際は、申告することが定められています。つまり、空港の出口に関所を設けて、「申告物はない」というエビデンスを取るために、全入国者に対して提出をさせているわけですね。
そして、今回紹介するのは、これまで紙で申告していいたものをアプリに切り替わった?ということです。紙とは日本に帰国する便でCAさんから配られるあれですよね。あの紙が今後はスマホアプリに切り替わっていくのではないかと推測されます。
税関アプリ
海外旅行をしたことにある方はわかると思いますが、 これまでの税関申告書は、飛行機の中で書いておいて、荷物を取って出国ゲートへと行くわけですが、海外に行って(出国して)、日本に帰ってくる(入国)するのはどうも空港で時間がかかるな。と感じることが多々あったと思います。
空港によっては、到着便が集中する時間帯が発生して、空港内が大混雑!なんてことがあるのです。これは、航空法で空港ごとに着陸時間などが定められていることによって、このような到着便が集中してしまうのです。そんな時間のかかる申請や手続きを簡易化していこう!という動きが今回のこのアプリ開発と自動改札になるのです!
これまで、紙で申告していた申告書がデジタル化された。というかのが実態です。アプリでこれまで通り、申告に必要な項目を入力していくと、QRコードが画面に表示され、それを自動改札にかざし、パスポートをスキャンさせることで自動改札が開き、申請が完了するのです。
税関を通るときに必要なのは、下記です。
- スマホ(関税アプリのQRコード)
- パスポート
- 手荷物
具体的な方法は、下記のような図で税関が紹介してくれています。
まずは「税関アプリ」をダウンロード
アプリは、iOS、アンドロイド両方とも用意されています。空の上では、WIFIを使える機体ではないとダウンロードできません。国内についてからでは速さの特権を失ってしまいますので、前もってダウンロードしておきましょう。
App Store | Google Play |
現在アプリのダウンロードは中止さえれているようです。(2020/02/16時点)
必要情報を入力 ※記載内容は紙と一緒です。
記載内容は、紙の申告書と一緒です。申請には必要ありませんが、申告には、
- パスポートナンバー
- 搭乗便名
が必要になりますので、入力する際は用意しておきましょう。電波がない状況でもQRコードの作成まで行けます。ですので、帰国する際の機内で入力するでもOKです。
QRコードとパスワードを用意し自動改札へ
上の図にもあるように税関アプリのQRコードとパスポートを用意しておき、荷物を取ったら、電子申告改札へ行き、手順に沿って進めていけば無事通過することができます。
使えるのは現在成田空港第3ターミナルのみ(2019/08/10)
実はまだテスト段階のようで、利用できる空港は限られています。
2019年8月10日現在では、成田空港第3ターミナルのみで利用できるサービスのようです。
随時、増設することが発表されていますが、実際どの段階でどこに導入されるかはまだわからないかもしません。
しかし、東京近郊で国際線の発着空港はこの導入を進めていくでしょう。やはり、2020年のオリンピック、パラリンピックは今の日本の設備投資には欠かせないキーワードです。この機を逃すと新規導入すら怪しいかもしれませんが、IT化が進み出した行政ですから、ちゃんと導入されることを祈りましょう。
また、誰でも使えるという訳ではなく、現時点では、
- 日本のパスポート所有者のみ
- 身長が100CM以上ある
- 家族でも一人一人申請が必要
そのため、一人で申告する卒業旅行や未婚のカップルは有効活用できそうですね。
税関アプリは、ものすごくスピーディ?実際は体験談。
では、この税関アプリを使った方が早いのかどうかが一番関心のあることではないでしょうか?
私が使った時はとっても早かったです。空港の税関の目の前に来て、初めて税関アプリの存在を知ったので、ダウンロードして、入力してという時間がなければ、もっと早かったという印象です。
やはり、成田空港は離着陸の規制時間があるためか、一気に離陸して、一気に着陸するため、税関の混み方も半端じゃありませんでした。第3ターミナルには4つしか荷物レーンがありません。しかし、私が到着してから次々に到着し、ほぼ全てのレーンを使っていたと思います。
当時税関もほぼフルで有人のカウンターを開けていましたが、大行列ができていました。しかし、税関アプリレーンはガラガラ。笑 なので、私の体験談では早いです!!
成田空港の第三ターミナルを利用するのは、LCCを使う機会がないとなかなか利用しませんので、利用記念にアプリでの税関をチャレンジしてみてもいいのではないでしょうか。
しかし、アプリの不満点はいくつかあります。今後の改善に期待したいですが、なかなか難しそうですね。
最初は、全部手打ちで入力する必要があります。正直、税関アプリは、税関の無人改札用QRコード発行アプリと行っても過言ではないですから、基本的に情報はすべて手打ちをすることになります。しかし、2回目以降は、前回利用したものを引用登録を選択すると、「パスポート番号」「氏名」「職業」が入力された状態で利用可能です。
しかし、アプリの利便性向上はまだまだ必要な部分が多い気もします。関税法で定められていたりするかもしれないので、省略できるところとできない所があると思いますが、今後の改善に期待したいところです。
ちなみに、機内では一切アナウンスなく。普通に紙が配られます。このあたりが企業と公的機関の連携不足感が否めません。アナウンスなくても成田空港第三ターミナルを利用する場合は税関アプリ使えますので、安心してトライしてください。
まとめ:税関アプリはダウンロードしておくべき。
是非、成田空港の第3ターミナルを利用する際は、「関税アプリ」をダウンロードしておきましょう。ちゃんと、税関側でも特設サイトを用意してますし、動画も用意しているみたいなので一度見てみてください。
- 「税関アプリ」はダウンロードしとくべし
- まだ導入空港が少ないので要注意