どうもかのい(@kanoi41b)です。
Twitterで少しぶつくさと呟いてますが、ビオトープという言葉に憧れて、トロ船3つ分の池作ってます。最初に2つ。ちょっと変わった風合い出したくてもう1つと追加してます。
7月ごろから始めて、色々と試行錯誤してますが、
びっくりするぐらい、エビは死にました。
びっくりするぐらい、たにしは増えました。
びっくりするぐらい、メダカは自然繁殖がいいと学びました。
庭に池を作りたくても作れない人は多いと思います。しかし、ビオトープであればすごく簡単に、正直手間をかけたければかけて、かけたくなければかけずに池が作れます。
初心者で心配という方も安心してください。私は「虫嫌い」、「生き物は、犬以外そんな好きじゃない」、「自然も別に感動しない。」といういわゆる周りから冷めたやつ扱いでしたがどっぷりハマりました。
初心者の方やコロナ禍でちょっとした趣味を見つけたい人にはお勧めです。
ビオトープとは
「ビオトープ」とは、ドイツで生まれた言葉で「生物群集の生息空間」を指す言葉です。
いまいちよくわからないと思いますが、簡単な僕の解釈で言うと、容器の中に作る自然社会といったところです。
私の場合は、「トロ舟」と言われるコンクリをコネこねするときに工事現場でよく使われている四角くて浅めの箱みたいなやつに作った自然が一つのビオトープということです。
水草だけでなく、メダカやたにしはエビが生息し、バクテリアなどが発生。外敵も時には来ますし、逆に餌になりうるものも来ます。
一つの自然社会を作っていくイメージです。
自分の思い描くせせらぎを作る
色々と専門的な方がいらっしゃいます。ちなみに僕は素人で、ビオトープを立ち上げて半年程度経ったものです。ビオトープ作りは、自分の作りたい自然環境を再現するものだと理解してもらった方がいいかもしれません。
自分が育った自然や少し憧れを持った田舎生活など、そこにありそうな、いそうな風情を作り上げていくのがビオトープだと思います。
ビオトープを作るステップ・スケジュール
ビオトープを立ち上げようと思えばホームセンターに行って素材を買い揃えれば、すぐに作ることができるでしょう。
しかし、私はあまりお勧めしません。
ひとつは、段々と作っていく楽しさを味わうためという気分的な問題と生き物(特にメダカなどのメイン)にとって良い環境を作ってあげることだからです。
- 容器を決め、材料を揃える
- 注水前のレイアウト
- 注水・水草レイアウト
- 2日ぐらい放置
- サブの生き物を入れる
- 2週間ぐらい放置
- メインの生き物を入れる
- 完成
このような手順で進めていくのが私のお勧めです。初心者の方は、できるだけ大きな容器の方が良いと個人的には思っています。理由は、水質悪化がしにくいということと生物が生きやすい環境を作りやすいという点です。
ビオトープに必要な材料
容器
容器は、はっきりいってなんでもいいです。バケツでも水草もメダカもタニシも育ってくれます。水槽でもいいでしょう。
僕が使ったのはトロ舟という、工事現場でコンクリートをこねるような容器です。
決してホームセンターの生き物コーナーにあるものではないです。コンクリートコーナーにあります。笑
サイズによってはかなり大きいので、ネットで注文するのが良いと思います。トロ船にも大きさがたくさんあるので設置場所に合わせて選んでいくといいと思います。
トロ船を売っているのは、園芸店などのECやホームセンターがやっていることが多いので、その他の素材も一緒に買うと良いと思います。しかし、意外と一般的なホームセンターにはサイズや色など種類が多いわけではないので、ネットで買うのがおすすめです。
ビオトープで買うものは、重いという欠点があります。ネット通販も交えながら買い揃えるのがいいと思います。
底に敷くの土・砂
ビオトープでそこに敷く砂のことを「底砂」などと呼びます。これはも本当にたくさんの種類があります。そのため、自分のイメージに近いものを敷いていくのが良いと思います。
私の作ったビオトープでは、2つは赤玉土、1つは砂と砂利にしています。
赤玉土は、硬質というのを買うといいと思います。大きさは入れたい生き物や見栄え、植えたい水草に合わせても購入するのが良いです。
硬質にするのは、生き物を入れることを想定していたのですぐに崩れて泥にならないようにするためです。
バクテリアの住処を作ってあげるためです。(諸説あると思います。)
私はこの理解です。
生き物を入れるとどうしても糞をします。糞は水中内でアンモニアに化学変化していき、水質悪化に繋がっていきます。水質が悪化すると生き物は生きづらくなり、死んでしまう可能性もあります。
そのアンモニアを分解して綺麗にしてくれるのがバクテリアなのです。そのバクテリアの住処を作るために底砂を敷きます。
自分のイメージするのが日本庭園のような世界観であれば砂利や砂でいいですし、少しもさっとしたマングローブや公園の池のイメージで有れば赤玉土がいいと思います。
赤玉土は硬質を選ぶといいです。また、似たような土で鹿沼土というのがありますが、少し軽いので水に浮いてきてしまう可能性があるのでご注意ください。
買う商品は、園芸用でもメダカ用でも構いません。また、メダカようには、バクテリア付きなどもあります。これを最初に使うと、バクテリアの繁殖が楽にできるのでおすすめな反面。少し高めなのと、トロ舟で使う量が多いので安価で大量に売っている園芸用でも全く問題ないです。
水草
水草にもたくさんの種類があります。また、水草選びで大事にするのは、どんなビオトープを作りたいかで決めていくのがいいと思います。
水草には、たくさんの機能があり、あった方がいいと思います。その機能は下記の通りです。
- 水を浄化してくれる
- 生き物の隠れ家になる
- 生き物の産卵場になる
メダカをビオトープに入れたいと考えている場合には、水草は入れておいた方がよいと思います。金魚などの大型魚ですと水草を食べられてしまうことがあるので入れる生態に合わせるのがいいと思います。
メダカであればある程度どんな水草でも大丈夫だと個人的には思っています。ちなみに私が入れたのは、ホテイアオイ、アナカリスなどなどです。
初心者の方は、セット売りになっているようなものを選んでもいいと思います。個人的な感想ですが水草は放っておくだけで勝手に増えていきます。足りないかなぐらいで最初は十分かと思います。
生物
生物は、淡水魚であれば基本的には問題ないと思います。また、酸素濃度を気にすることなく飼える生き物がいいと思います。
- メダカ
- ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ
- タニシ
- どじょう
この辺りから選ぶといいと思います。ビオトープを説明した際にお話ししたように、一つの自然環境を作っていくのがビオトープです。なので、生態系を作っていくに近いと思います。
しかし、弱肉強食では、狭い水槽内では流石に追いつかないので、メインとサブを決めていけるといいと思います。大概の人はメダカだと思いますが。もちろん、混泳もできるので、私は上記の生き物全てが入ったビオトープもあります。
メダカ
メダカは、とても飼いやすく、繁殖しやすい淡水魚です。
水温水質共に悪化してもある程度のところまでは耐えることができる魚です。
実はメダカの種類は数十以上もあり、様々なメダカがいるのでメダカと言ってもたくさんの種類を楽しむことができると思います。
私は、楊貴妃と幹之メダカ、白メダカの3種類をそれぞれのトロ舟で買っています。とても可愛いですよ。
また、それぞれの成長する姿が見られるのも楽しいです。
ヤマトヌマエビ、ミナミヌマエビ
ヌマエビは、水槽の苔やメダカの食べ残した餌を食べてくれるので水を綺麗に保つ上で非常に重宝します。
ヤマトヌマエビは、ミナミヌマエビよりも倍ぐらいの大きさがあり、苔の食べる量などが圧倒的に違います。しかし、淡水では産卵は行えず増えることはないです。
一方のミナミヌマエビは、小粒のため食べる量はヤマトヌマエビと体の大きさに比例しています。淡水でも産卵は可能なので増える可能性があります。
ヌマエビは、個人的に水質変化に弱い印象があります。雨が降り続けてしまったり、水質汚染が続くと大量死なんてこともありました。
しかし、水槽内にいるとかわいいので入れてます。
タニシ
タニシも水槽の掃除をよくしてくれます。また、種類も意外にあり、好みのものを選ぶといいと思います。
タニシの増え方は、一言で半端ないです。途端に増えていき、小さいタニシがあちこちに繁殖しています。
壁面の苔などを食べてくれるので重宝しています。
こちらもお勧めです。
たにしはヌマエビに比べて環境が悪くてもかなり育ってくれます。最初は10匹程度でしたが、あっという間に100は超えてきています。
どじょう
どじょうも上記に記載した生き物と共生させることが可能です。
そのため、私の一つの水槽はどじょうを主役に、メダカをサブにして水槽を立ち上げました。共生してます。
しかし、問題点としては、底砂によって常に潜ってしまっているので、目で見て楽しむというのは少ないです。
砂やじゃりに潜る習性があり、さらに夜行性ですので見て楽しむには、室内の水槽でフラフラ泳いでる状態がおすすめかもしれません。
プラ船ですとどうしても上から覗く形になるので、見えないことの方が多いです。
メダカの繁殖
入れる生き物でメダカを選んだ方は、メダカの繁殖を楽しむことができると思います。
オスメスを同じ水槽に入れて、6月ごろからメスが卵を持つ姿を目にすることができると思います。
メダカは、一度にたくさんの卵を生みますし、それをほぼ毎日繰り返します。
卵は、水草はに植え付けたり底砂に落ちていたりと様々です。メダカから直接卵を取る採卵をする方もいるようです。
初心者であれば、ある程度大きめのトロ船であれば勝手に増えます。笑
私も2つの水槽は勝手に増えました。1つは、少し手を加えて育てました。
メダカが勝手に増えるってほんと?
メダカが勝手に増えるのは本当です。オスとメスが同じ水槽内に何匹かいれば、勝手に増えていく印象です。
メダカが勝手に増えるためには、メダカの卵が孵化して、稚魚と呼ばれるメダカの子供がちゃんと育つことが重要です。
メダカの稚魚が育つまで
メダカが増える上では、稚魚がちゃんと育つことが1番重要です。しかし、親メダカは自分の産んだ卵や稚魚を餌だと思って食べてしまうのです。
そのため、育つ前に死んでしまうことも少なくありません。
広めの水槽で、水草や石など隠れ家があるようなビオトープであれば勝手に増えました。
しかし、物陰が少ないレイアウトにした先述の一つビオトープでは、全く育ちませんでした。
要は、親のメダカに食べられないように守ってあげられる環境が稚魚を育てる上で重要です。
採卵と稚魚を育てる
小さめのビオトープや物陰が少ない場合には、別の容器で卵から、または稚魚を育ててあげるのも一つのでです。
私は、途中から卵ごと移したり、稚魚を見つけたら柄杓ですくって別の水槽に移しました。こうすることで、親メダカに食べられることはなくなりました。
稚魚を育てる際に、もう一つ気にしておいた方がいいのが餓死です。
稚魚が命を落とす場合の多くが餌を食べることができず餓死してしまうのです。そのため、稚魚には気を遣って餌をあげるのが良いです。少量を数回あげるのが本当はいいです。
グリーンウォーターという、植物性プランクトンが発生した緑色の水も良いと聞きますが、初心者には結構難しいので、日の当たる場所に水槽を少しの時間置いておくだけでいいと思います。
また、初心者であれば稚魚の水槽の水質悪化などにも気付きにくいと思うので、ビオトープと似た環境(底砂、タニシ、水草)をコンパクトに少量づついれてあげてもいいと思います。
ちなみに、稚魚を育てるのに1番いい餌は初心者なら絶対これです。
この餌は、プロのメダカ生産者が稚魚に与えている卵の黄身がたくさん含まれており、稚魚がすくすく育っていきます。
私もグリンウォーターやゾウリムシの生き餌や他の餌を試しましたが、この餌が格段に育ちます。
徒然なるままにコロナ禍の趣味、ビオトープを紹介しました。
本当にメダカは勝手に増えてくれます。
ビオトープに植物を植えた場合、植物の成長も見届けることができるので非常に楽しいです。
最近では、外に自作の濾過装置なんかも作ったりして楽しんでます。滝はなかなかうまく作れませんが笑
またこのブログで紹介していきたいと思います。