仕事術

経理担当者は今後必要なのか?経理職は失われるか?

少し過激なタイトルに感じてしまうかもしれません。しかし、私は今、まさしくこの問いについての答えに迫りつつあります。私が今、仕事でやっていることは、まさしくこの解を見つけることをしています。

先に断っておきますが、私は経理担当者はありません。経理担当者へ対してアドバイスをしている立場の人間です。そんな私が感じる経理職の必要性と現職で経理の方への今後のオススメをお伝えしていきたいと思います。

とは言え、この記事では、経理に関して不安や不満のある方が、今後どのように対応していった方が良いのか。そうなった場合の経理がどんなことを行うかを勝手に予測しながら、今後経理担当者をどうすべきなのかを考察していきたいと思います。

もちろん経験もないのにこんな話はしません。実体験も踏まえて、記していきたいと思います。結論から言えば、経理職が失われることは、会社法が変わらない限りないでしょう。しかし、その役割は大きく変わってくる事実がそこに迫っています

経理職について知っておいた方が良い脅威

私は、経理担当者へのアドバイをする機会が非常に多く、実際にそのアドバイスを一緒に実行したりすることを仕事として行っています。

そこで感じたことは、経理担当者の保守的思考ははっきり言ってものすごいです。

何かを変えようとすると、絶対に反対します。さらに、変えることによるリスクについても許容する旨を伝えても全くできません。もし、経理に対して不安をもっているようであれば、この事実を十分に理解しておいた方が良いでしょう。

そのうえで、経理の仕事は、すべて数字に表れる。と考えても良いかもしれませんが、それはまったくの誤解です。残高試算表では経理の仕事のミスは探せますが、それ以外の仕事の出来をあぶりだすには非常に難しいです。つまり、経理は、表に出てわかる仕事とブラックボックスになりやすい仕事が表裏一体となっています。非常に危険なので注意が必要です。

そのため、経理の仕事を一つ変えようとすると、芋づる式で良いことも悪いことも明るみに出てしまう。だから、経理担当者は今までのやり方を進んで変えようとはしません。

また、経理担当者の多くは簿記取得者が担当しているケースが多いと思います。採用の際に簿記の級によって評価をしていたらそれは、採用の誤りです。私がアドバイスをしているのは非上場の中小企業ですので、大企業の場合は参考にならないかもしれませんが、はっきり言って経理の仕事は、簿記なんてなくても簡単にできます

これははっきり言って断言できます。算数や数学がもし学生時代に得意だとするならば、なおさらです。数字に強い営業職の人材を経理を担当させた方が経理を上手く機能させるには最適だと私は考えます。

しかし、この事実は経理担当者もわかっています。そのため、今までのやり方を知っている。つまり、その人がいないとわからない状態を上手くつくりだして離れさせなくします。この状態であると本当に末期です。

経理担当者に目指さなければいけないモノ

では、経理担当者の悪口を話しても仕方がない話です。どんなアドバイスをするかが非常に重要になってきます。アドバイスは、経理的なアドバイスはもちろん、それ以外のことも含めてアドバイスしてあげないといけません。

それは、会社が経理に求めていることを明確にすることです。

経理担当者は、仕訳入力やその他帳票の管理が仕事だと思い込んでしまっていることが大半です。しかし、本来あるべき経理の姿は、会社のありとあらゆる数字を実施素敵に管理している部署ですので、その数字を基に会社に対して助言することこそが必要なのです。

会社によっては、どこまでを経理担当者に任せるかは、それぞれだと思います。しかし、この先ドンドン経理担当者にやらせる事がなくなっていくのが事実なのです。

例えば、クラウド会計ソフト「マネーフォワード」や同じくクラウド会計ソフト「freee」などが出現したことによって仕訳処理は格段に楽になっています。原則は、初期の設定をしておけば、後はAIが処理してくれる為、経理担当者はボタンを押していくだけの状態なのです。

はっきり言って、経理担当者でなくても、営業事務をやっている方が兼務でも可能なレベルの仕事なのです。クラウド会計ソフトは、使い方によっては、そもそもの入力する事すら、不要にしてしまいます。

その理由は、自動連携機能という機能があり、連携先のデータを自動で取得し、それを自動で仕訳をするところまで行ってくれる優れものなのです。すでに何かそれに近しい機能を使っていたりするのではないでしょうか?

例えば、家計簿管理や銀行アプリなんかではこの機能がすでに使われていて、自分の使ったクレジットカードの明細を基に、お小遣い帳をつけてくれるアプリが登場しています。この会計ソフトは、そのアプリたちの発展系と思っていただければと思います。

そのため、今後、経理の仕事の在り方は相当変わってくると私自身もアドバイスを通してものすごく感じています。複数名のチームをアドバイスしているわけですが、昔から担当している担当者ほど、この事実を受け入れられないのが実情です。

入力作業員ではなく、何を経理担当者に目指させるべきかは、言うまでもなく、会社の経営や財務に関するアイディアを提案させることやその助言が必要になってきます。これまで、税理士や会計士の言いなりだった部分のアイディアを出させること、更に会社全体の数字に関する改善を行い、利益改善や財務改善に取り組ませるべきなのです。

自分の会社の経理がまずいと思ったら

あなたの会社の経理担当者は、どうでしょうか?下記のような傾向がある場合は、相当危険な経理担当者になってしまっていると思います。

  • 仕訳方法や新しい作業方法の導入を嫌がる
  • 会社の数字が出てくるのが遅い(概ね前月の数字が次月の終盤にならないと出てこない)
  • 数字についての質問に関して説明を求めても意味不明

これは、私がアドバイスを通して実際に起こったことです。このような傾向がある場合、担当者はただの作業としか仕事をとらえていない為、力ずくでも経理を変えていかないと、手遅れになるでしょう。

私の提案としては、クラウド型の会計ソフトを導入を検討することをオススメします。実際に私のアドバイス先に対しても、既存の会計ソフトの切り替えのタイミングを迎えていた為、思い切ってクラウド型に変更しました。

ここから、経理担当者の意識が変わっていき、まだまだ途中段階ではありますが、経理の速度が速くなり、経理担当者の危機感からなのか様々な改善要望や改善策の提案が増えつつあります。

私が具体的に導入させたのは、 クラウド会計ソフト「マネーフォワード」 です。freeeとも導入を迷ういましたが、機能的な問題や自動連携連携先の内容でマネーフォワードを選びました。

自社の今行っている事業とそれぞれの業務で使っているシステムやソフトで比較するのが良いと思います。飲食店で導入しているレジのソフトウェアやECを運営している場合、どのECプラットフォームを使っているかを整理してみると良いと思います。

まとめ:経理職は自覚が足りな過ぎる。もうそこまで来てる異動の危機

はっきり言って、経理職のチームは今の半数以下になる可能性がこの先大いにあります。しかし、会社として簡単に人を解雇することが難しいでしょう。そのためにも、会社としての経理の方向性をしっかりと定めてあげることが必要です。

会社全体として、この改革に取り組んでいくことをオススメします。

まとめ
  • クラウド会計ソフトが広がると経理職は役割を変更させる必要がある
  • クラウド会計ソフトほど便利なものはないから事実を受け入れ、今すぐ改善を
  • 経理職に求める(求められる)役割をいち早く認識しマインドチェンジしていく
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