MFクラウド会計を導入して、アドバイス先の企業さんは、約半年がたちました。実際に使用感について、メリット・デメリットを含めて検討していきたいと思います。
これから導入を検討している場合の参考になればと思います。
この記事では、MFクラウド会計を実際に導入して見えてきた導入のメリット・デメリットをまとめていきたいと思います。
MFクラウド会計を導入して、実際に感じる使用間としては、選択するページによって表示の重さを感じるシーンがあります。そのあたりも含めて紹介していきましょう。
- メリット:自動連携を活かし入力作業は超簡単
- メリット:インポートデータも複数の形式で入力することができる
- デメリット:クラウドソフトが故に、集計系のデータ表示に少し時間がかかる
- デメリット:最初の初期設定はやはり大変
- メリット兼デメリット:部門設定は事前に調べておかないと少し不便
といったところが、実際に使用してみた際に現時点でメリットとデメリットで感じたところです。
MFクラウド会計の導入メリット・デメリット
では、それぞれのメリットデメリットを見ていきたいと思います。もちろん、各社の経理の状況や現状の経理システムの状態によってもメリットの感じ方やデメリットの感じ方が違うと思いますので、あくまでも個人の見解としてお読みください。
MF会計 メリット:自動連携を活かし入力作業は超簡単
以前、下記の記事でも紹介しましたが、クラウド会計ソフトの最大の特徴である、自動連携機能です。
- 銀行口座の入出金情報
- クレジットカード利用情報
- Ariレジやスクエア等のレジ情報 等々
様々な連携が可能になっている為、これまでイチから入力していたものはなくなりますし、それぞれの明細を取得する作業も必要ありません。
実際に導入後の経理担当者の仕事も格段早くなりましたし、これまで月次中になかなか手を付けられていなかった、修正仕訳等にも取りかかる事ができ、年間を通しての経理作業の効率化につながっているように感じています。
MF会計 メリット:インポートデータも複数の形式で入力することができる
上記の記事でも紹介していますが、自動連携できない場合やもともとの取引がデジタル化されていないために、アナログでやり取りをして、仕訳を作成していたような経理処理もCSVで一括インポートが可能です。
そのため、これまで経理に集めていた情報をデジタル化を進めることで相当な効率化が可能です。
しかし、これには会社全体の協力が多少必要ですが、ペーパーレスに繋がったり、データの為、社内での展開が簡単になったりとそのメリットは他にもおよび、経理ソフトを入れ替えや導入しただけで、非常に効率的になります。
インポートデータは、
- 仕訳データインポートする
- 取引としてインポートする
この2種類が主にインポートで利用が想定できる機能です。特に取引としてインポートすることをを知っておくと良いと思います。
なぜかと言えば、会計データとして取り扱うためには、営業などの現場からの情報を仕訳データとして変換していく事が経理に求められていることともいえます。
そのため、現場に仕訳データを求めてもなかなかデータ入力に困ってしまうことが多いです。そのため、営業でもわかりやすいような情報の整理をしてあげることが良いと思います。
そこでおすすめなのが、取引として情報を集めることなのです。
取引としてインポートすることをオススメ
具体的には、取引としてインポートするとはどういう事かというと、会社の収入になるデータと支出になるデータを集めることになります。CSVデータはそれぞれ分けてインポートします。
- 取引日
- 取引先
- 取引内容
の3つが、収入と支出のそれぞれに情報としてまとまっていれば、インポートは可能です。
MFクラウドシリーズの特徴として、「 取引先:取引内容 ⇒ B/S科目:P/L科目 」で処理できるような設定が随所に施されています。※設定次第で、科目は自由に選択できます。
そのため、その設定のキーとなる取引先と取引内容をインポートするだけで、仕訳が完了するのです。取引日はもちろん、計上する日付です。経理の考え方にはなくてはならないですよね。
MF会計 デメリット:クラウドソフトが故に、集計系のデータ表示に少し時間がかかる
つぎにデメリットと感じている所です。これは、クラウドゆえのデメリットになってしまいますが、残高試算表や集計機能が用意されていますが、それらの集計にはやはり時間がかかってしまいます。
また、その集計結果からクリックして各取引を見に行くことができますが、ブラウザで戻ってくるとサイド集計されてしまうため、時間がやはりかかってしまうのです。
しかし、PC操作でココはカバーできる部分もあります。集計のスピードはさすがに通信速度等に比例する部分とMFクラウド側のサーバーの問題があるでしょうから、解決できる可能性は低いですが。
解決策 集計した後のページを開きに工夫
集計に時間がかかってしまうのは、許容できたとしても、これが何度も続いてしまうとさすがに大変です。そのため、ブラウザの開き方を工夫することをオススメします。
それは、ショートカットを使って「新規のタブで開く」または「新規ウィンドウで開く」ことをすれば、再集計がかかることなく、明細を見ることができます。
「新規のタブで開く」 ⇒ 「ctrl」+ 選択
「新規ウィンドウで開く」 ⇒ 「shift」+ 選択
がショートカットです。これを活用すれば解決する点もありますのでご活用ください。
MF会計 デメリット:最初の初期設定はやはり大変
これはクラウドソフトに限らずですが、やはり、初期の設定は簡単ではありません。もちろん、設定方法は簡単です。しかし、MFクラウド会計には一定のAIが設定されていて、あるキーをベースに仕訳を提案してくれます。
最初は何も学んでいない状態なので、勉強させてあげる必要がある為です。
しかし、これは初期投資と覚悟することが重要だと思います。
この取引先には、この仕訳を。この取引内容にはこの仕訳を。と設定していくわけですが、導入後の作業の途中で修正を繰り返していくことでも解決することではあります。
なので、最初にあわててまとめてやる必要もないと言えます。MFクラウド会計の学習内容が充実してくれば、この作業も簡単になってきます。
徐々に設定していくことが良いでしょう。実際に私のアドバイス先もそのようにし、導入を先にしてしまいました。すると経理担当者が自ら一番効率的な方法などを見つけ、簡単に処理しているようでした。
MF会計 メリット兼デメリット:部門設定は事前に調べておかないと少し不便
これは、企業によってどう感じるかだと思いますが、部門の設定についてです。部門はMFクラウド会計の場合設定することができます。
しかし、共通部門の考え方が少し違うように思います。
これまでの会計ソフトですと部門を設定し、仕訳を行うのがベターだったと思います。また、共通経費は共通という部門を作ってそこで処理していたのではないかと思います。
メリットの面は、共通部門を作る必要はなし
実は、「共通費」という部門が標準で用意されていて、部門を選択しない場合は、ここに振り分けられるようになっているのです。
そのため、わざわざ共通という部門を選択しなくても、勝手に振り分けられてくれるのです。
デメリットは配賦ができるのは、「共通費」のみ
なぜ、標準で「 共通費」が用意されているかというと、このデメリットに隠されていると思います。
配賦の設定は、「共通費」に振り分けられたものを作成した各部門に科目ごとに何%で配賦するかの設定をする限りなのです。
そのため、 配賦を上手く活用して、部門ごとの集計を使用と考えていた場合は、その考えを変えなくてはいけないかもしれません。注意が必要です。
まとめ:MFクラウド会計は導入するべき
実体験をもとに、メリット・デメリットを紹介しましたが、使う人によってその感じ方は違うと思います。個人的には配賦については、複雑にならずに逆に良かったななんて思う節もあります。
また、初期設定のところは、大変ですが、今後の効率化を考えると大したことないな。という印象です。
私の結論としては、MFクラウド会計にしてよかったと思っています。今、導入を悩まれているのであれば、導入することを私はお勧めします。
1か月間無料でお試しできるので、一度登録して試してみても良いと思います。
- MFクラウド会計のメリットは、デメリットを超える価値があり
- MFクラウド会計のデメリットは一工夫すれば、なんとかなる
- デメリットを考えいる前に試してみればその楽さがわかる
- 1か月無料でお試しできる